2018-02-05
昨日は「ネクストリボン2018」のイベントに参加してきました。
ワールドキャンサーデー(世界対がんデー)の2月4日に、公益財団法人日本対がん協会は、がんとの共生社会を目指すというネクストリボンプロジェクトを始動させました。
午前中はがん経験者が自らの体験を紹介する「がんについて語ろう」というプレゼンセッションがあり、午後は「がんとの共生を目指して~企業のがん対策最前線!健康経営とダイバーシティー推進のために」というテーマでシンポジウムがありました。
プレゼンは5名の方の登壇があり、今回このイベントに参加するきっかけを作って下さった一般社団法人キャンサーペアレンツ代表理事の西口洋平さん、フリーランス広報の松さや香さん、タレントの向井亜紀さん、女優の古村比呂さん、俳優の小西博之さんの話をお聴きしました。
トップで話をされたのは西口さん。”つながりが生きる力になる”というプレゼンはすごくすごく心に刺さりました。35歳でステージ4の「胆管がん」の告知を受け、その瞬間は間違いなく死ぬと思った。そして、当時7歳であった娘はどうなってしまうのか、家族にはどう伝えれば良いのか、仕事はどうなってしまうのかという強い不安と恐怖にさいなまれたと話をされていました。
同世代のがん体験者が周囲にいない、相談できる人もいないという中、小さなお子さんを持つがん患者が毎年約6万人増え続けている事実を知った西口さんは「孤独を感じながら闘病しているのは、自分だけではないはず」と、子どもをもつがん患者でつながれる「キャンサーペアレンツ」を2016年4月に立ち上げました。現在も「がんと就労」「がん教育」などのテーマで講演や研修なども行い、子育て・働き盛り世代のがん患者の「声」を世の中に届けるべく活動を行っています。また、週に1度の抗がん剤治療を続けながら会社にも勤務をしています。
告知から3年が経ち、医師には奇跡的な状態だと言われたそうです。
西口さんはキャンサーペアレンツの活動を通して、沢山の人と”つながる”事が生きる力になっていると強く仰っていました。
もし、寿命が”1か月”伸びれば…。
小さいお子さんがいる人は歩く姿が見られるかもしれない。
子供の入学式に出席できるかもしれない。
この1か月を”たった”1か月と考えるのか、1か月”も”時間と考えるのか。
最後に話されていたこの内容が心に残っています。
もし家族ががんと告知されたら、もし自分ががんと告知されたらどうするか。
改めて考えさせられた1日でした。