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地域包括ケアと災害

2017-05-02

ご無沙汰しております。かすやです。

 

気づけは5月になってしまいました!

サボってしまいすみません…。

 

4月の中旬。ちょうど熊本地震から1年が経つ頃に、”地域包括ケアと災害”というセミナーに出席してきました。そこで登壇されていた並城町の在宅診療を行っている医師がすごく印象的な事を仰っていたので紹介しますね。

 

その医師は自分自身も被災し、直後は患者さんから電話が鳴りっぱなしの状態だったと言います。

しかし、自分自身の身を守るのに必死で布団を被りながら電話対応に追われていました。

いよいよ自宅内にいるのも危険な状態と判断し、ご自身の家のガレージで対応されていたようです。

24時間ずっと揺れている状況で、患者さんを救う事を考えなければいけなかったが、自分自身も恐怖との戦いだったと言っていました。

 

当時の事を振り返って、地域包括ケアの植木鉢の絵についてこう仰っていたのです。

 

植木鉢は本人の選択と本人家族の心構えが受け皿にあり、その上にすまいとすまい方が鉢として成り立っています。その医師は、震災の際にそこに残るという”自分自身の選択”あり、今にも壊れそうな家に住むという土台があるからこそ、地域への医療が提供出来る。もし、その場から逃げる事を選択していたら、その地域における災害時の包括ケアは成り立たなかった。と仰っていました。

 

僕は今年度から府中市で開始した総合事業の一環として地域リハビリテーション活動支援事業に関わっています。介護予防という観点で関わっていますが、災害のような有事の時こそ動くべきなのではないかと考えさせられました。

 

府中市では災害時、どのような動きをするんだろう。

僕はどのように動けるんだろう。明日起こってもおかしくない、大きな災害に向けて、地域での役割をそれぞれが考えなければいけませんね。

 

僕たちは、誰かじゃなくて、”いま”自分にできることをやっていきます。

 

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