2015-08-20
LIC訪問看護リハビリテーションがスタートしてから半年を迎えようとしています。
様々な方々に見守られ、お尻を叩かれ、時には厳しいお言葉を頂きながら、スタッフ全員で日々前に進んでいます。
皆様のお陰で、無事に半年を迎える事が出来そうです。
いつもいつも、本当に有難う御座います!
”まだ”半年ですが、感謝の気持ちは伝えさせて下さい笑
LICでは看護・リハともに”最善”という共通のテーマを掲げ、ご利用者やご家族へサービスを提供させて頂いています。そしてシンクハピネスでは、専門職としてだけではなく、1人の人として人や街に何が出来るかを考える事を共通価値観の一つとして掲げています。
この共通価値観をカタチにするために、理解しなければいけない事があります。
【医療・介護職と市民の間にあるもの】
2年前に地域情報紙『たまら・び』の未来セッションという企画に参加した時の事です。
内容は小金井市の農家や自営業の市民やNPO団体、様々な事業者などなどが集まり、街の未来を語るというものでした。『専門職としての視点でアドバイスなど出来たらいいな』なんてワクワクしながらセッションに臨みましたが、蓋を開けてみたら、『理学療法士?医者?看護師?私は元気だから大丈夫^^』と一蹴。
参加された皆さんは、自分の未来の身体の不安よりも”いま”の街をどうにかしようという思いが強く、かなりの衝撃を受けました。
頭をよぎったのは自己満足の四文字です。
今までの自分の活動は自己満足だったのではないか…と。
府中市近隣の高齢化率は20%前後です。
ここに焦点をおいて高齢者が安心して暮らせる街を作るのは大前提の話。
現状では高齢者よりも生産年齢人口の方が多くを占めており、
未来に向けての街づくりの中心になる訳ですから、65歳以下の住民を中心とした街づくりをどのようにしていくべきか、そして僕ら専門職はどのようにコミットメントするかを考えなければいけません。
医療・介護職と市民の間に何があるのか。
その壁の厚さがどの位かは分かりませんが、人によってはすぐに取り除く事が出来る薄い壁かもしれないし、人によっては向こう側の音が聞こえない位の分厚い壁かもしれません。
最近では地域包括ケアシステムに向けて、医療・介護の世界では地域密着って謳っているけど、
どのくらいの人が街の声をしっかり聞いているのでしょうか。
普段、病院や施設の中で仕事をしていると、その地域の方達と接する機会は殆どありません。
僕たち在宅医療に関わるスタッフは、病院や施設のスタッフに比べたら地域との関わりは多いかもしれないけど、それでもまだまだ浅いのが現状です。
『勤めている場所が地元じゃないんだから、仕方ないじゃん。』
気持ちは分かるけど、そんな事言わずにもっと地域に目を向けてみませんか?
これから街がどんな変化をしていくのか、今までどんな変化をしてきたのか。
どんな人が住んでいて、どんなお店があるのか。
そこにいる自分たちは、その街にどんな変化をもたらすことができるのか。
そこにいる方達とどんな事が出来るのか。
医療・介護の専門職としてじゃなくて、人としてどんな繋がり方ができるのか。
地元の商店や住民の方達の思いは、すごくパワーがありました。
シンクハピネスは地域密着という言葉が自己満足にならないように、沢山の地域の方達と接して、
みんなが楽しめるコミュニティを作るお手伝いをさせて頂きます。